鍵開け:8,800円~&24時間365日対応|カギ開けnaviのコラム記事ページです
空き巣はさまざまな方法で私たちの財産や情報を狙って侵入してきます。施錠忘れによる空き巣被害も多いですが、きちんと施錠をしたにもかかわらず、空き巣に入られて家財を盗まれる被害が後を絶ちません。
外国人窃盗団の取り締まりを強化した平成15年以降、侵入窃盗被害(空き巣、忍び込み、居空き)は減少に転じたとはいえ、平成29年は73,122件もの被害が起きています。決して他人事ではありません。真剣に防犯性を高めるために対策をすることが必要です。
鍵のピッキングによる空き巣被害を防ぐために、できることは何でしょうか。また、ピッキング以外にはどのような方法で空き巣は入ってくるのでしょうか。
ピッキングとは、特殊な工具や針金などを使って鍵穴を操作して、カギを差し込んで回すかのようにシリンダーを回して開錠する手段です。ディスクシリンダー錠が普及したころにピッキング犯罪が増加しました。現代では減少傾向にあるものの、まだまだ他人事ではありません。
【空き巣の手口でよくあるピッキング】
空き巣の手口で一番多いのは施錠忘れを狙った犯行です。それ以外には窓からの侵入やガラス破りなどの手口があります。窓にのぼって侵入するのは目立つかもしれないし、ガラスを割ると音が鳴ります。
その点、ピッキングは家主が家に帰ってきて鍵を開けているかのように見せることができます。音も静かです。ピッキングに使う道具は針金やクリップなど小型の道具で安く簡単に手に入ります。
このように、用意する道具と見つかるリスクを最低限で済ませられるので、ピッキング犯罪はなくなりません。
【悪用厳禁!ピッキングのやり方】
空き巣が簡単にピッキングにより鍵を開けることができるのは、2種類の鍵だといわれています。それはピンシリンダー錠とディスクシリンダー錠です。
ピンシリンダー錠は片面の身にギザギザが付いているタイプの鍵です。ヘアピンを2本差し込んで、カギのギザギザ部分が当たるところにヘアピンを変形させて押し込めば、簡単に開いてしまいます。
ディスクシリンダー錠は、両面にギザギザが付いた鍵です。鍵穴の奥にあるディスクを回すことで開錠します。ディスクは円盤と言う意味で、円盤に近い形の筒をディスクタンブラーと呼ばれています。タンブラーの片側が外筒側に飛び出していて鍵を入れないと回せないのです。
その飛び出した部分を針金でピッキングするのです。こちらには紙を束ねるときに使う針金製のクリップを2個使います。ピンシリンダーと同じ要領で片面のギザギザに差し込んで、もう一方にも形を調整して差し込み、両方がうまくはまったところで回転させます。
このような手順で、犯罪のプロはいとも簡単に開けてしまいます。
【空き巣犯にとってピッキングが有利なワケ】
多くの空き巣犯罪は5分以内で行われています。ピッキングを行うには簡単な道具だけで十分であり、練習をすれば素人でも簡単に鍵を開けることができるのです。音もせず静かにこそこそと作業をすることができます。
窓からの侵入は高層階だと危険ですし、通行人に見つかってしまう可能性があります。しかも人間が通れるだけの大きい窓が都合よくあるとは限りません。
ガラス破りをして内側から鍵を開錠する場合、ガラスをハンマーで叩くなどして割るには音がするので、周囲に気付かれてしまいます。その点、ピッキングだと大きな音がしないのです。
また住民すらピッキングによる空き巣の被害に気付かず、鍵の閉め忘れと誤解して犯罪が発覚するのを遅らせてしまいます。
いまやピッキング犯罪が増加しすぎたので、ディスクシリンダー錠は製造停止になっています。どのような鍵にすれば、ピッキングを防げるでしょうか。
【防犯性の高い鍵に交換する】
ピッキングがしやすいピンキーやディスクシリンダーキーをやめて、防犯性の高い鍵に交換しましょう。
防犯製の高い鍵といってもいろいろあります。ディンプルキーやローリングシリンダーキーはピッキングがしにくいです。ディンプルキーは表面に無数の穴が開いていて、その組み合わせは数千億通りだそうです。
またロータリーディスクタンプラーキーというタイプがあります。ロッキングバー方式という棒状の複雑な鍵で、差しこんで引っかかるところを解除してから、回転式タンブラーに鍵の位置が合うと回して解錠できます。鍵穴の内部が複雑な構造のためピッキングが難しいです。
【鍵を二重ロックにする】
多くのピッキング犯罪が5分以内に行われています。空き巣はゆっくりやるより、こそっと侵入して手早く逃げるのがポイントのようです。つまり、侵入に時間がかかる家だと認識させることができれば、狙われる可能性が低くなります。
同じ鍵を2つつけるのもいいですが、できれば違うタイプの鍵をつけましょう。
【防犯カメラを設置する】
防犯カメラを設置している家と設置していない家では、設置していない家の方が防犯の意識が低い印象ですよね。空き巣も映ってしまった場合、動かぬ証拠になってしまいますから、できたら防犯カメラのないお宅を狙うのではないでしょうか。ダミーカメラですら抑制効果があるそうです。
【その他の防犯システム】
ピッキング以外に多い空き巣犯行の手口はガラス破りです。ガラス破りとは、ガラスを少しだけ割って、そこから割れ目を広げ、手の大きさほどに広がったら内側から鍵を開けるという手口です。
空き巣にガラス破りをさせないために、内側にテープを貼って割れにくくします。そのことで、ガラス破りをしようとしても、割って穴を広げることができず、空き巣が侵入するのを防ぎます。
【サムターン回し】
サムタームとは家の中に入って、ドアを閉めて、ガチャっと内側から90度回してかける鍵のことです。
そのサムタームを外側から内側に手を入れることで回して開錠するのです。手を入れる大きさがあれば鍵を開けることが可能です。郵便受けを外してそこから家の中に手を入れたり、家の壁に穴を開けたり、ドアについているガラス小窓部分を破壊したりします。
【バンピング】
バンプキーと呼ばれる片面にだけギザギザの付いた鍵で特殊な配列をしています。そのバンプキーを使い、正規の鍵を使わずに解錠する方法のことです。旧式のピンシリンダータイプの鍵なら、どれでも開けることができます。恐ろしいマスターキーになりかねません。【ガラス破り】
ガラスの隅っこだけ三角に割って、そこからヒビを広げていく方法と、ハンマーなどですべて割ってしまう方法があります。ハンマーでガラスを割ったりすると音がして、警察に通報されたりしそうですが、警察に通報されたところで、到着までには少しだけ時間がかかります。ガラス破りによる空き巣の犯行は、それまでに逃走することが可能なくらい素早く行われます。
【ドア錠破り】
ドアや錠を力づくで破壊して開けます。実はピッキング、サムターン回しより頻出しています。外国人窃盗団は大人数で力づくで家財道具一式をトラックに積んで持っていくことも多いそうです。
【こじ破り】
ドア錠のすき間にバールなどを割り込ませて、てこの原理で錠前をドアからひき離すのです。鍵のユニットとともにドア自体も破壊されてしまうので、空き巣による窃盗以外にも、余計な修理代がかさんでしまいます。
防犯のために、まずは簡単にできることから始めるのではどうでしょうか。簡単にピッキングできない鍵に変更しましょう。そしてできたら2種類のピッキングされにくい鍵の交換の設置がおすすめです。
注文するは信頼できる鍵屋に頼むのがよいと思います。なぜなら、鍵の交換には専門的な知識が必要とされるためです。
ここまでピッキングとそれ以外にも空き巣被害が起きていることを伝えてしました。ピッキングは減少しているとはいえ、簡単に開くような鍵のままでは狙われてしまいます。
ご自宅の鍵がピンシリンダー錠やディスクシリンダー錠ならば、ピッキングの被害に遭ってしまうかもしれません。プロに相談して、鍵の交換くらいは安全を守るためにやっておきたいですね。
鍵を交換するのに少しお金はかかりますが、被害があってからでは遅いです。
ガラス破りやこじ破りに備えて、近づきにくくするためのセンサーライトを付けるのも有効だと思います。
できることからコツコツと予算を決めて空き巣対策をしていくのはいかがでしょうか。