現在、鍵は多様化しています。一口に「鍵」と言っても、鍵を鍵穴に挿して回すタイプのものから、カードキーや、最近では指紋や瞳の虹彩に反応する生体認証キーまであります。その中でも、住居の鍵として今でもまだ一般的かつ多く普及しているのは、シリンダー錠でしょう。
シリンダーとは円筒のことです。円筒の内部に一回り小さい円筒が入っており、内外の筒がかみ合うことでロックを解除する仕組みになっています。安価で大量生産可能なことが、広く普及した大きな理由のようです。シリンダー錠にはいくつか種類がありますが、この中で最もピッキング被害に気を付けなければならないのが、ディスクシリンダー錠と呼ばれるものです。ディスクシリンダー錠は最も安価であったことから一番流通している鍵です。この錠を狙ったピッキング被害が相次いだことから警戒を呼びかけ、他の種類のシリンダー錠への交換を促す鍵屋は多いです。現在では一戸建て住宅で使用されることは激減していますが、賃貸住宅やマンションなどの集合住宅では、不動産業者等がコスト削減を目的として使用していることがあるようです。
皆さんの家はシリンダー錠をお使いでしょうか?シリンダー鍵の寿命は一般的に5~10年程と言われています。それは主に鍵の耐久性に起因して決められていますが、防犯の観点からも10年前に普及していたシリンダー錠を現在も使用しているのは危険と言えます。現在ではシリンダー錠でもピッキング対策の施された防犯性能の高い鍵があります。もし鍵交換のタイミングを迎えているならば、これを機に見直されてはいかがでしょうか。
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